20日目
運命の彼女との出会いから1日経過。
彼女は今何をしてるんだろうか?私は昨晩の淡い思い出に浸りながら、アートガーデン内にあるBARでお酒に溺れていた・・・。

失恋物語IN.ハウステンボス

マスター!!!ウイスキーロック貰っていいかな?(実際は可愛いカクテル)
今日は酔いたい気分なんだ…
「さと坊さん、飲み過ぎだよ?何かあったのかい?」
…………僕、失恋しちゃいました。
「そうですか…お付き合いは長かったんですか?」
いえ、一度だけ妄想でデートしただけです!!!
「え?あ、そ…そうですか…。」
本当はここにも二人で来ようと思ってたんですが、音信不通になっちゃいました…。
フッ…笑っちゃいますよね…
言葉とは裏腹に光り輝くグラスが、涙でかすんで見えてきた…。

彼女ね、僕に言ってくれたんですよ…「また一緒にこよーね♡」って。
なのに、どうして…。
「さとぼーさん?…それは妄想の世界の話ですよね?」
マスター!僕思うんです。
妄想はLOVEを越えるんじゃないか!?ってね…。
「ちょっと言ってる事がよく分かりませんが、”音楽は国境を越える”みたいに言わないでもらえますか?」
ハハハハハハハ、ソーデスネ。←棒読み
でね?
今は音信不通になっちゃったけど、思い続けることでいつかまた再会できるんじゃないかって…そう思うわけです。
それが現実じゃなくても、夢の中でもいいんですよ。
昨日も夢に出てきたんです・・・。
今日はひたすら飲んで、また夢の世界で彼女と沢山お話しちゃおっかなー。
妄想シュミレーション

「ねぇねぇ、さとぼー?♡」
ん〜?ど〜した?
「呼んだだけ〜♡」
今日でそれ36回目だぞ?
「だってー、さとぼーの名前呼びたいんだもーん!・・・ダメなの〜?」

ダメじゃない!!!全然ダメじゃない!!!
「やったーー♡ねぇ、さとぼー?」
ったく、早速かよ!やれやれだぜ(´・_・`)
こんな感じで彼女とコミニュケーション取っちゃおうかな〜?マスターはどう思う?
「は、はぁー・・・」
恋の炎
すみません、いつの間にか”ノロケ話”になっちゃいましたね。
ここに来る前は彼女とはもう会えない現実に気落ちしていたけど、お酒が進むにつれて、消えかけていた恋の炎が一気に燃え上がりましたよ。
キャンドルに灯る火とは、比較にならないほどメラメラっす!!!
私は少しでも早く彼女に再会したくて、グラスに残ったお酒を一気に飲み干し店を出た。

高鳴る気持ちを抑えきれずに電車のホームまで高速スキップで移動。
炎をまとった、おっさんの会心スキップ!!!

そんな私を見た人は、「119番」と「110番」の両方を視野に入れていたに違いない。
そういえば、昨日は彼女が観覧車に行く時にスキップしてた・・・
可愛かったななぁ・・・ニヤニヤ
「子供が怖がるんでニヤニヤしながらスキップしないで下さい!」
そんな声が聞こえてきそうなくらい不気味なスキップだったが、通報もお叱りも受けることなく無事に電車に乗り込んで帰宅後の事を考えていた。
家に帰ったら、さっさと夢の世界へ行かなきゃ…。
待っててねハニー!!!
緊急事態

ここはどこ?私はだーれ?
どうやら電車内でうっかり寝てしまったようだ…。
窓から見える景色を見た瞬間、私をまとっていた炎は鎮火した。
なぜなら自宅とは完全に真逆に走っていたからだ!!!
落ち着け落ち着け落ち着けっ・・・乗り込んだ電車は間違いなく、私が住む街に進んでいたはず。
なのに、何故こんな所を走っているんだ!?
取り敢えず時間を確認する為にスマホに目をやると、まさかの充電0。近くにいた人に時間を教えてもらうと、日付をまたいでおり、終電は過ぎている・・・。

・・・おわた。
二時間半以上寝ていたにも関わらず、彼女の夢も一切見る事はなかったし、自宅にも帰れない。
取り敢えず電車を降りて、タクシーの運転手に近くの宿までお願いします!と、乗っけてもらうことにした。
連れて行かれた場所は宿ではなく、まさかの漫画喫茶。
運転手さんのアドリブが効いたチョイスに一瞬ひるんでしまったが、住めば都だ。
自分にそう言い聞かせて、漫画喫茶で一晩を過ごしました。
What a day!!!
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