前回のあらすじ
もののけ姫の舞台でもある、「屋久島」に生息するヤクシカ。
アシタカの相棒の「ヤックル」はヤクシカがモデルとも言われている。
その他にも「神の使い」とも呼ばれていて、その昔、神々がヤクシカに乗ってこの地に現れたという言い伝えがあるようだ。
リリーが空に向かい「会心のヤギの叫び」を発動した事で、ヤギではなく、まさかのヤクシカが登場。
その背中には、神々しい神(猿)の姿が・・・。
勝手にヤク猿を神と崇め、自らマイバナナを献上したリリー。

ヤク猿からしたら、思いがけないお供え物(通称、ラッキーバナナ)に、ウキウキである。
大自然をバックに、神との出会い。
リリー達は後ろ髪を引かれながらも、屋久島の地に別れを告げた。

旅立ちの時


おいどん(救世主)の歴史に、また1ページ伝説が書き加えられたもす。
ピンチを救う男・・・
その名はタケシ!!!ガッハハハハハ

そんな事言ってると、リリーがまた黙ってないよ〜!?
ん?どうしたのリリー?
珍しく真面目な顔しちゃって・・・。

・・・実は君達に話があるんだ。
僕が全国を回る旅をしてるって、最初に言ったよね?
それでね・・・明日には鹿児島を出ようと思ってるんだ・・・。

・・・・。

え、何で!?
嫌だよ・・・せっかく仲良くなれたのに・・・
そんなの嫌だよ!!!

マル子・・・。
さては、僕にホの字なのかい!?

・・・・、
ドゴッ、ドスッ、ボスッ、ドンッ、ボコッ!!!


ごめんなさいは!?

ご、ごふぇんなさい・・・。

それより、おまん・・・
本当に明日旅立つのか!?

うん、次は宮崎に行くんだ。
せっかく二人とは仲良くなれたのに、離れるのは凄く寂しいけど・・・

おまんが決めた事だ・・・。
今は突然の事で、まだ気持ちの整理が出来てないけど・・・。
明日はおまんを必ず笑顔で見送るもんす。
おいどんは救世主もす!!!ガハハハハ

タケシ・・・。

私は認めないもん・・・
絶対認めないんだから!!!
救世主の座を返上
無理して笑顔を作ろうとするタケシとは対照的に、涙を耐えることができず、顔をしわくちゃにしながら泣くマル子・・・。

・・・マル子は泣き虫だなぁ〜。
僕なんて、さっきの暴力愛のムチで足が折れちゃったけど、バナナ食べたら元気モリモリになっちゃったよ。
はい、バナナ!!!
これ食べて元気出して!?
じゃないと僕まで泣いちゃうじゃないか・・・

うん、ありがとう。
モグモグ・・・やっぱり美味しい。

ほら、救世主にもあげるから!!!

おまん・・・
遂においどんが救世主だって認めたな!?
その通り・・・おいどんが真の救世主もす!!!ガハハハ

だってタケシから救世主キャラ取りあげたら、西郷どんに似た、”ただのおじさん”じゃんか。
それじゃあまりにも不憫だし、仕方ないから譲ってあげるよ。

タケシ良かったね♪

ふ、複雑もす・・・・。
SIROYAMA HOTEL kagoshima
お別れの時を明日に控え、この日彼らが向かった先は、桜島を一望できるホテル。
「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」(城山観光ホテルより宿名変更)

温泉に浸かりながら絶景が見れるという事もあって、鹿児島では人気のホテルだ。
夕方になると雰囲気はガラリと変わり、桜島と夕日のコントラストが絶妙で、見るものに安らぎと、ゆとりのひと時を与えてくれる。

タケシ覚醒
温泉にゆったりと浸かりながら、これまでの思い出話に花を咲かせるリリー達。
客室に戻ってもそれは変わらなかったが、夜も深まりウトウトするタケシに対して、マルコの暴力愛のムチが飛んだ・・・。

バシンッ!!!
コラ、タケシ!!!まだ寝ちゃダメだよ!!!
今日は朝まで寝ないで喋るんだから・・・。
愛のムチを受けたタケシに痛がる様子はない。
それどころか頬っぺたを[サーモンピンク]に染め上げて、何やらブツクサ呟いている・・・。

ぶたれるのも悪くないもす・・・
いや、むしろ良い・・・
愛のムチ好きもすーーーー!!!

マル子どうすんのさ・・・
タケシが覚醒しちゃったじゃないか・・・。

えっ・・・・・!?

マル子、遠慮はいらない・・・
もっと叩いてくれ!!!
いや・・・
是非叩いて下さい、お願いします。
お願いしますからーーーー!!!
タケシの意表を突いた懇願に対して、最初はひるんでいたマル子であったが、すぐに愛のムチは発動された。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、窓から見える桜島からは、既に太陽が昇ろうとしていた。
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いやぁ、それにしても屋久島の大自然は凄かったね〜。
リリーがヤクシカ追いかけちゃって、遭難しちゃった時は流石に焦ったけど♪