前回のあらすじ
ゴン太のストーカーという配役から、旅の案内人にまで昇格したラッキーガール「くま子」。
彼女に連れられやってきた『菊池渓谷』は、掛け幕の滝から始まり、黎明の滝(れいめいのたき)→天狗滝→四十三万滝、計四つの滝が楽しめるだけではなく、大自然の中で数多くの植物や動物と触れ合うことができ、四季折々の風景も楽しめる癒しスポットに彼らは心身ともにリフレッシュ出来たようだ。
くま子のツンツン攻撃と言う「呪い」にも似たコミニュケーションにより、深くメンタルをやられたゴン太だったが、大自然の中で浴びたマイナスイオンによって無事に浄化され一安心。
リリーは『小鳥さんと一緒に菊池渓谷を守るんだー!』と、意気込みチュンチュン鳴いていたが、その隙にくま子がゴン太を連れて阿蘇へ車で向かおうとしていたので慌てて追いかける事に・・・。
【ラピュタの道】カルデラと雲海が創り出す絶景


あら、イガグリ坊やが一丁前に顔を真っ赤にしちゃって・・・随分必死じゃない。
私とゴンちゃんが、二人でLOVEドライブするのにジェラシー感じちゃってるってところかしら?

LOVEドライブってなんだよっ!?
しかもお前と二人で・・・
ん〜・・・想像しただけで、絶望的だーーー!


もーゴンちゃんたら、素直じゃないのね♡
私は想像しただけで妊娠しちゃいそうなのに・・・。
あらやだ、私ったらお下品ね♡ガッハッハー

頼むから下品なのは顔だけにしてくれよ・・・

ん〜も〜う♡照れてるゴンちゃんも可愛いんだから〜♡

・・・くま子、気持ち悪い。
ねぇ、そんな事より今向かってる阿蘇って場所は何があるの!?

私は車の運転と、ゴンちゃんとのLOVEトークで忙しいから、アンタは黙ってコレでも見てなさい!
くま子のLOVEガイド
リリーはくま子に手渡された、お手製観光ブック『くま子のLOVEガイド♡』に目を通し、阿蘇の魅力をチェックする事にした。
大観峰も含めて、その周辺にはいくつか展望所アリ。
主に阿蘇五岳に、広大なカルデラ盆地、阿蘇谷、米塚、九重連峰を一望出来る。
何処を見渡しても360度パノラマ。目から鱗。
勿論、さかなクンもギョギョな展望LOVEスポット♡


補足
カルデラとは、火山の活動によって出来た大きな凹地のことである
阿蘇のカルデラは世界最大級とも言われていて、盆地という事もあり春から秋の早朝には乳白色の雲海が発生しやすい。
雲海とココの絶景がコラボした時にはLOVEポイント♡♡♡の超オヌヌメスポット!
特に米塚や、ミルクロードと雲海がコラボった日には自然の偉大さに打ち震えちゃうわ。
米塚

ミルクロード



雲海が出た時のファンタスティックな景観から『ラピュタの道』と呼ばれる事もある。
もはやLOVEポイント♡♡♡じゃ足りないくらい興奮しちゃう・・・。
あんっ・・・。
あらやだ、興奮ついでにゴンちゃんの事をつい思い出しちゃったわ。
私ったらいけない子・・・。
よーし、ゴンちゃんに褒めてもらえる様に『くま子のLOVEガイド』を頑張って仕上げちゃうぞ〜♡
阿蘇ミルクロード
県道339号から12号と45号を経由して外輪山の尾根筋に広がる草原を走る道路。
広大な草原が広がる約45キロメートルの道である。
丑の刻参り!?

あちゃ〜、このお手製ガイドブック・・・
くま子の欲にまみれた感情までダダ漏れになってる・・・。
それにいつの間にあんな人形作ったんだろう・・・あれ絶対ゴン太じゃんかー(´・_・`)

ムムム!?何よ、小僧。
この私に何か言いたそうね!?

後部座席からリリーの視線を感じ取ったくま子は、鬼の形相でルームミラー越しに睨みを利かしてきた。
その隣では、くま子とゴン太と思われる「人形」が仲良く手を繋いでイチャついているのが不気味で仕方ない・・・。

お、おいリリー!お前スッゲー見られてるぞ?
それに勝手に俺の人形まで作りやがって・・・
アイツを怒らせたら丑の刻参りで、俺たちの人形をゴッスンゴッスンしかねないぞ・・・。

だからこんな奴に案内人任せるのは辞めようって言ったじゃんかー・・・
くま子、こっち見んなコノコノーーーーーー!!!!

くっくっくっ・・・・


ぬーん・・・泣
ゴ、ゴッスンはインチキ!ダメ絶対っ!泣
震災後のミルクロード


ま、まだ全部見てないけど※諸事情も含めて『ラピュタの道』がめちゃんこ気になる。
連れてって、くま子!
※ラピュタ(シータ)とリリーの関連記事はコチラ

あなたが見た写真は震災前のモノでしょ?
「ラピュタの道」は今でも震災の影響で通行止めだし、米塚もそうだけどまだまだあの時の爪痕が残ってるの・・・
LOVEガイドの四ページに写真を載せてあるから見てご覧なさい。



・・・めちゃんこ素敵な”自然”が、同じ”自然”の災害でこんなになっちゃうんだね。

せめて俺たち人間は不必要に自然を破壊したり、人間同士で傷つけ合うことのない様にしていかなきゃだな。

ゴンちゃんったら、やっぱり素敵♡
ラピュタの道は予算の関係で未だに修復の目処は立ってないけど、阿蘇の雄大な景色が全て失われた訳じゃないし、大観望に繋がる牧草地をドライブしながらあなた達が好きそうな火山博物館や、火山口が観れる場所に連れて行ってあげるわ!


ゴン太ぁ〜!!!火山博物館だってよ♫
やったね♫

ラピュタの道は残念だけど、ここから見える景色も十分綺麗だし、火山博物館は素直に楽しみだな♫
こうして三人は震災の爪痕がまだ残りながらも、未でも神秘的で美しい広大なカルデラを眺めながら火山博物館へと向かったのであった。
続く・・・
はぁはぁ・・・
コラッ、くま子ーーー!僕を置いて行こうとするなんて酷いじゃないかぁーーー!!!