前回のあらすじ
菊池渓谷から阿蘇方面へ出発したリリー達。
くま子お手製の観光ブック『くま子のLOVEガイド』に記載されてるオススメスポットの中で、リリーが最初に目をつけたのは、阿蘇に広がる広大なカルデラと、乳白色の雲海が創り出すラピュタの道。

しかし現在は震災の影響で、この美しい道は未だ通行止めとなっており、予算の関係で全面復旧のめどが立っておらず、廃道化しているという現実に直面。
“自然”の神秘的な美しさだけに目を向けるのではなく、”自然災害”がもたらした現実とも常に向き合っていかなければならない事を改めて感じたリリー達であった。
目次
【阿蘇火山博物館】三つ巴の灼熱バトル
リリー達は阿蘇の広大な牧草地を縫う様に続く道「ミルクロード」をドライブしながら阿蘇火山博物館を目指していた。
時折見かける放牧された牛にテンションが上がる一同。



おい、リリー・・・くま子を煽る様な発言は辞めろよ!
あいつなら本当にとっ捕まえて食べかねないだろ?
あの時の事を思い出してみろ・・・
食物連鎖の頂点に君臨する女
「くま子」との出会いは、野生の馬が数多く生息している、宮崎県最南端に位置する都井岬。
岬の崖沿いで、一人佇んでいる「くま子」を発見したリリー達は、もしかしたら彼女が投身自殺を考えてるのではないか?と、心配になり声をかけたのが事の始まりだった。
心配するリリー達に、彼女が発した言葉は・・・

何で私が死ななきゃいけないのよ?
仮にこの世の食料が尽きたとしても、私は死を選んだりしない。

自殺どころかゴキブリ以上の生命力を兼ね備えている彼女なら、ミルクロードに放牧されている馬や牛に対して「可愛い」などと言う感情はさらさら無く、小腹が空いたら「少し頂いちゃおうかしら?」と、オヤツ感覚でしか見ていない可能性は大いにあり得るのだ。
そして現在の時刻は15時・・・
それに気づいたゴン太は、これ以上くま子を煽ってしまうと、ここの馬に「魔の手」が迫る事を十分理解していた。

リリーの煽りを制止してくれた事は、馬達にしてみれば起死回生のファインプレー。
ゴンちゃんよくやった!ありがとう!である。
くま子の前ではどんな生物であろうが、常に絶滅危惧種に認定されてもおかしくないと言う事だけは絶対に忘れてはいけないのだ!
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無言のプレッシャー

うぅー・・・・
くま子が覚醒がしても、バナナだけは絶対に死守しないと・・・・。

ヘックション・・・
あらやだ、私の事を誰か噂してるのかしら?

またもやルームミラー越しにプレッシャーを与えられたリリー。
しかしバナナを守る為に、負けじと睨みを効かせ対抗している。
二人の無言のバトルが始まってしばらくすると、目的地である火山博物館へと到着した。
火山博物館に潜入




まずはここで火山のお勉強をして、明日は近くにある『中岳第一火口』に行って、実際に火口を見学するから今日はしっかり火山の知識を頭に叩きこんで頂戴!

わー、近くで火口が見れるの〜!?
くま子のせいで下がり気味だったテンションがモリモリになっちゃったー♪
やったねゴン太♪

火山口を近くで見れる機会なんて中々ないし、スッゲー楽しみだな♪

勿論、明日の火山レベルや、ガスの状況によっては近づけない可能性もあるけど、スタッフ君に確認したら、明日ならよっぽどの事がない限り大丈夫らしいわ。
もっとも、私の美貌の前じゃ誰もNOとは言えないだろうけど。
私ってホント罪な女ね・・・。
バトル再び
この日は閉館時間である17時まで、火山の勉強に精を出した三人。
火山の魅力に興奮しているのか、白熱した火山トークから醜いバトルへと発展する・・・。

火山メラメラ超かっちょいーーーー!!!
僕、エナジーがみなぎってきちゃった・・・
ふふふ・・・喰らえーゴン太ぁ!不意打ち噴火アターック!
ぼーーーーーん!ぼーーーーーーーーーん!!!

クッ・・・やりやがったなこの野郎っ!
しかし俺には、そんなへなちょこ攻撃は効きはしない。
秘技ボルケーノバリアー!!!


・・・・あなた達、恥ずかしくないの!?
でもゴンちゃんのボルケーノバリアには、是非守られてみたいわ・・・。

ムムムーーーー!
ボルケーノバリアだとぉーーー!?
だったらコレならどうだ・・・
スーパー・マグマスペシャル・トルネードファイヤー!!!

ちょ、ちょっと!私のゴンちゃんになんてことするの!
もう怒った。
私を怒らせたら怖いんだから・・・


コ、コレは、まさか・・・

・・・そのまさかだよ!
マッチだから火力こそ弱いが、手に握られてるお前の人形に火をつけられたら万事休す・・・
早いとこ、謝れよ!じゃないとお前・・・

もう遅いわ。ジタバタせずに、男らしく喰らいなさい。
秘技・・・マッチ売りの怨念・・・・・・・・・・・・・・・

ぬーーーーーん!泣
助けてゴン太ーーーーーー!!!!泣
今夜の寝床は・・・

ねぇーねぇー、僕疲れた(´・_・`)
周りも暗くなってきたし、ここら辺にホテルないのー!?

何言ってるの!?
阿蘇に来てるんだし、今晩はキャンプに決まってるじゃないの!
ほら、早く今夜の寝床を見つけに行くわよ!


キャ、キャンプって事は、くま子も同じテントで寝るって事だよな・・・。

やだ、ゴンちゃんたら・・・
まさか辺な事考えてるんじゃないでしょうね〜?
でもゴンちゃんなら私バリア解除しちゃうお♡

・・・・・。

ぬーーーん・・・・・。
次の日に備えゆっくりホテルに泊まるつもりだったリリーとゴン太とは対照的に、阿蘇の山奥でサバイバルにも近いキャンプを密かに計画していた、くま子。
彼女の底知れない生命力と、女性とは到底思えないクレイジーな行動に振り回される二人だが、無事に明日の朝を迎える事が出来るのだろうか?
続く・・・
阿蘇火山博物館の詳細
阿蘇火山博物館では昨日(2018年10月1日)、約3年ぶりに阿蘇中岳火口カメラが復旧し、映像発信を再開。ありがたや。
これで館内にある「火口ワイドスクリーン」で火口の状況がリアルタイムで観察できるから、運悪く見学出来なくてもへっちゃらだわ。
その他にも常設展示では阿蘇火山の成り立ちや地形、地質、日本や世界の火山、中岳の火山活動、草原と人々の関わりや動植物などの展示されてるから火山初心者でも帰る頃には火山博士にレベルアップ♡
後は阿蘇の火山や人々のくらしに関する映画も上映されてるから、小さいお子さんがいて火口見学に行けないファミリーでもポップコーン片手に楽しめる施設なり。
周辺MAP
詳しくは公式ホームページへLet’s go▶︎http://www.asomuse.jp/
ねぇー、ゴン太見て見てーーーーーー!!!
牛さんと馬さんが揃って草を食べてる・・・
熊本と言ったら馬刺しだし、僕は奥の黒い子を達を食べたいな〜♫