
前回のあらすじ
阿蘇五岳の一つ『中岳』で、活火山の活動を間近で見学した三人。
火口からモクモクと立ち上がる白煙は、まるで大地が呼吸をしているかのようで、感慨深いものがある。

エメラルドグリーンに輝く火山湖に、壮大なカルデラ。
火口見学を満喫した一同は、熊本を代表する温泉街『黒川温泉』へと向かった。
目次
【黒川温泉】湯けむり珍道中記

阿蘇山麓の自然豊かな山あいに佇む、三十軒程の旅館が集まった温泉郷。
三十軒の宿と里山の風景すべてを、「一つの旅館」として、名付けられたのが「黒川温泉一旅館」
温泉街全体の風景が『一つの旅館』というのがコンセプトでもあり、それが大きな魅力となっている。
到着



あの子なら満面の笑みで、スキップしながら温泉街に向かったわよ?
(邪魔者が去ったって事は・・・ゴンちゃんと二人きりの温泉デート♡)

クッ・・・あの野郎、抜け駆けしやがってー!
こうしちゃいられない・・・俺たちも早く行くぞ!!!

あ〜ん、待ってゴンちゃ〜ん♡
トラブルメーカー

ったくリリーの奴、何処行ったんだよ・・・

ちょっと、ゴンちゃん!
あそこの顔湯に頭突っ込んで暴れてるのって・・・・


ふんぬーーーーーーーー!抜けないよーーーー!!!
誰か助けてーーーーー!!!!

おい、何してんだよ!大丈夫か!?
今抜いてやるから、待ってろ!くま子も手伝ってくれ!

ったく、毎度毎度世話がやける子ね・・・・
リリーが頭を突っ込んでいたのは、無料で設置されている源泉の蒸気を顔に浴びる『顔湯』であった。


ふぅ、助かったーーーー!
中がどうなってるのか覗いてたら、頭がジャストフィットしちゃって・・・
怖かったよー!

抜け駆けして俺を置いていったバチが当たったんだぞ?
これからは、単独行動は禁止だからな?分かったか?

うーーー・・・分かったー。

三人は三種類の露天風呂に入ることができる黒川温泉名物『入浴手形』を購入する為、近くの販売所へ向かった。
黒川温泉必須アイテム
黒川温泉入浴手形
黒川温泉の旅館28ヵ所の温泉の中から、自由に3ヶ所選んで入浴可能。
更には各旅館や加盟店などで、割引やドリンクサービスなど、お得な特典付き手形。
料金・1,300円(子供700円税込)
温泉一ヶ所あたりの料金は500円〜700円だから、温泉巡りしたいなら迷わず買わなきゃ損ね。
ゴンちゃんと混浴三昧・・・ゴッキュン・・・

かっぽ手形
対象旅館・商店を三箇所チョイスして、お酒+おつまみを三回楽しめる欲張り手形。
料金・1,500円(税込)

黒川温泉公式ホームページ→https://www.kurokawaonsen.or.jp
温泉会議


一つの入浴手形で入れる温泉は三つまでかぁ。
ムムム!?
ねぇ、ねぇ、ゴン太!僕、この三つの温泉がめちゃんこ気になる!

どれどれ・・・
選ばれし、三つの温泉
①三愛高原ホテル
“阿蘇五岳”を含む大絶景を一望できる「絶景鼻の湯」
湯に浸かりながら360度大パノラマを楽しめるのは、熊本の大自然に囲まれた”黒川温泉”ならではの魅力である。

運が良ければ、夜には満天の星空が見れる事も。

三愛高原ホテル→ http://www.san-aihotel.gr.jp/
②山の宿 新明館
全長30メートル『洞窟風呂』
注:こちらは混浴ではあるが、女性専用の風呂も完備されている。

山の宿 新明館公式ホームページ→ http://www.sinmeikan.jp/
③山みず木
小鳥のさえずり、川の流れに、水の音が心のそこから癒しを与えてくれる。
今の季節なら紅葉も楽しめ、四季折々の風景を楽しみながら入る温泉は格別である。


山みず木公式ホームページ→http://www.yamamizuki.com/index.html
入浴タイム
リリーが厳選した温泉は、他の二人にとっても魅力的だったようで、すぐさま可決された。
早速、目的の温泉に向かい待ちに待った入浴タイム。


忘れ去られたくま子・・・

景色も良くて、すんごい気持ちよかったねゴン太♪
疲れも吹っ飛んで、元気モリモリになっちゃったーー♪

リリーのチョイスは大正解だったな♪
そろそろ日も暮れそうだし、湯冷めする前にチャチャっと今晩泊まる旅館に向かうか♪

よーし、レッツラゴーーーー♪
女湯でゴン太の人形をツンツンしている『くま子』の存在は、完全に二人に忘れ去られていた。
そうとも知らず、呑気に湯に浸る彼女は、果たして彼らと無事合流できるのであろうか。
続く・・・
こんな大自然の中に温泉街があるなんて、ビックリだなリリー!